ふじしろ中央図書館


―― 物件についてご紹介ください。
延べ面積約2300平方メートルの3階建て(利用者スペースは2階まで)の図書館です。
茨城県にある藤代町は首都圏のベッドタウン化が進む一方で水田も多い静かな街です。また敷地の北側には小貝川が流れており、こういったことから想起される「水」のイメージを建物作りに生かしています。
具体的には、敷地の3方を取り囲む墓地、住宅、体育館への視界を、壁や「ボックス」と呼ぶサポート空間等を作って塞ぎ、川の方向へ視線を向けさせています。開架スペースから、川は実際には堤があって見えないのですが、堤天端を行き交う人や空から、水辺を想像できます。

―― 今回作られた館内の什器についてはいかがでしょうか。
図書館は大人から子どもまで多くの人が訪れるリアルな経験の場なので、実際に使う什器は高さや大きさなどを詳細まで作りこむ必要があります。そのためすべて特注で作っています。今回の什器についても建物同様、藤代における水のイメージを抽象的に反映させました。1階家具の基調色であるわずかにグリーンの入ったブルーや、水平方向に流れるような曲線が浮かんで見えるように家具や天井の一部に形をつけています。

―― 什器の足回りに使用するという「デコラヴィータ」の使い方がこれまでにはなく、新鮮に感じます。
「デコラヴィータ」の持つ色鮮やかさを空間のアクセントに加えたのです。床や棚板など空間の水平面に使用した木材の色と書架の側板のブルーだけでは印象の薄い空間になっていたでしょう。児童開架フロアでは若さを表現する萌黄色の書架の側板に対して、「デコラヴィータ」の色が空間のニュアンス作りに生かされている。子どもは視線が低いので大人よりも鮮明に色の違いを感じると思います。

―― これまでに「デコラヴィータ」を使われたことは?
ありますが、これほどの数の家具に使用したのは今回の物件が初めてです。曲げ加工をする事により単体で自立できるのは素材の強みですね。木材だと反りや狂いが出たり、また強度を持たせようとすると厚くなりすぎたりします。スチールやステンレスだと重くなってしまうし。それに対して「デコラヴィータ」は板厚が薄い割には強度もあるので図書館等の公共空間には使いやすい素材だと思います。

株式会社岡田新一設計事務所
柳瀬寛夫
宇佐美卓雄


(c) 寺崎健( SS九州 )



「デコラヴィータ メラフィット」使用品番
DC-9002T(パールグレー)
DC-3000T(オックスフォードグレー)
DC-3016T(ダークグリーン)
DC-6010T(マゼンダ)
DC-7016T(ブルーグリーン)
DC-5019T(ラベンダー)
DC-N4402T(シカモアレッド)
「ディアフォス」使用品番
ABD-3607[バッカー付き]











decolanitto 2003 Spring

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